台風の翌日、久しぶりに家族でドライブに行きました。
片道1時間半の道中、娘(7歳)はずっと窓の外を眺めていました。
「あ、あそこに木が倒れてる!」
「お日様が出てきたよ~」
「あれ?また雨が降ってきた。」
「あそこの葉っぱは黄色くなってる」
「あ、あれは何?」
何か発見したり、不思議に思ったりしてはそれを口にし、
またしばらくずーっと黙って外を見ていました。
最近は車にまでスクリーンが付いていて、
寸暇を惜しんでテレビやDVDを見る傾向にある中、
窓の外を眺めるっていう行為はとても貴重な気がしています。
そして、そんな中で質問しあったり、しりとりをしたり、
コミュニケーションを取るというのも大事だと思います。
便利になった分、意識していないと、
季節が変わっていることを感じることもなく、
何かに疑問を抱いたり、興味を持つこともなく、
同じ空間にいるのに、全く会話をしていなかったり、
大笑いすることもなかったりで、
あっという間に時間泥棒、思い出泥棒、感性泥棒
されてしまう時代です。
その子が子ども時代にしかできない特別な経験というのは、
実はただ車の窓から景色を見るような日常の中で見つけられるものも
たくさんあるのではないかしら?と思っています。