前回は「意見を言いやすい環境を整える」ということを書きました。
では、子どもが意見を言いやすい環境を整えるために
私たち大人がしなければならないことは何でしょうか?
それは「積極的に聞く」ということです。
ただ聞いていればいいというものではありません。
積極的に聞く、というのは具体的にはどういうことなのか?
大きくは以下の3つに分けられるかと思います。
①話を最後まで聞く。
②子どもが話した内容の大事な部分をまとめながら聞く。
③分からなかった部分を聞く。
それで今回は一つ目の
「話を最後まで聞く」について考えてみましょう。
子どもの話を聞いている大人にありがちなのは、
まだ話している途中で遮ったり、上からかぶせて話したり、
否定したり、批判したりすることです。
「よくわからないわ。」
「それはちがうんじゃないの?」
「それはだめでしょ。」
「もうわかった。わかった。」
等々。
これでは話している方が不完全燃焼となり、
もう二度と話さないという気持ちになるのが当たり前です。
子どもが小さい頃の家庭での無意識のうちのこんなやりとりが、
実は家庭以外の場所で「意見を言えない」「発表ができない」という状況を
生み出してしまっている原因に繋がっていることが多い気がしています。
あまりにも無意識なので、親は「なぜうちの子はこんなに意見が言えないんだろう?」と
原因が分からすに不思議に思うのです。
もちろんそれが全ての原因とは言い切れませんが、
まずは親が気付くと、改善できるところは意識的に変えられるということです。
意識的に変えていくには、とにかくスムーズなコミュニケーションを図るための
地道なトレーニングをしていくことが重要になるでしょう。