意見を言ったことで嫌な経験をしてことがある人は
意外と多いのではないかと思います。
他の人の視線(時としてそれはとても冷たい)を浴びながら意見を言うということは、
結構な勇気が必要です。
それでも意見を言うということは、何か伝えたいことがあるからこそ、のこと。
せっかく発言したのに、その時の経験により、「もう二度と意見を言いたくない」と
思う原因は何なのでしょうか?
その一つの大きな原因は、実は聞く側にあることが多いものです。
聞いている側が「あなたの意見はちゃんと聞いているよ。安心して全部話してね」
ということを発信できているかどうか、これは意見を言う側にとって、
最も大事な必要条件だと思います。
あなたが誰かの話を聞くとき、
その人が安心するような態度・姿勢・視線・表情と共に聞いているでしょうか。
子どもならなおさら敏感にそのメッセージを受け取るはずです。
毎回、毎回は子どもの話に耳を傾けられないかもしれません。
でも、「あのね。あのね。聞いて。聞いて。」という我が子は、
社会で一番小さなコミュニティーである家庭の中で、
自分の思いを必死に伝えようとしています。
安心して意見を言える場を親が家の中に整えることで、
意見を言えることはもちろん、話を聞くことがまず大事なのだということを
子どもたちは自然に学んでいくことでしょう。
そして、それが家から一歩外に出たとき、他者とのコミュニケーションが
円滑にできるということにも繋がるでしょう。
聞く環境が整っているかどうか、今一度確認してみてください。
結局は親が鏡であるということで、私たちはそこに意識を向ける必要がありそうです。