ことば貯金

ランゲージアーツ


今日は奈良教室の橘さんが書いてくれました。
「ことば貯金」、このタイトルにはどんな思いがあるのでしょうか。


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レッスンでは、読書タイムを取り入れています。

言葉の量を増やすことや様々な言葉に触れること、と同時に年齢にふさわしい言葉を身に着けることが大事だと考えているからです。

本読みタイムのあとは、読んだ内容について、意見を交わすこともします。

あの場面でのあの言葉はどういう意味だろうね?
どうして○○はあんな行動をとったんだと思う?私はこうじゃないかなって思うんだけど、と。

また、友達との会話ではOKな言葉でも、レッスン時ではイエローカードになることも。
特に、「ヤバい」を使った時は、こうなります

「ピピィ!イエロォーカァ~ド!

はい、この場合の一番ふさわしい言葉に変えてもう一度言ってみて( *´艸`)」

生徒さん、あちゃ~と一瞬ひるみはするものの、ちゃんと相応しい言葉に変換してくれますよ。

仲間内で、ファッションで使う言葉を否定はしません。その方が、より早くニュアンスを伝えることもできるでしょうし。

人は、この場でこの言葉は相応しくないという意識は働かせることができます。けれども、言いかえると何になる?どんな言葉だ?というのはすぐに出てこない。

だからこそ、レッスン時には、意識して言葉を選ぶ、使う、を徹底します。

人は言葉で育っていく。

本だけでなく、大人との会話や、日常の生活の中で聞き慣れない言葉、新しく知った言葉に、「どんな意味かな?ああだろうか?こうだろうか?」と、その場のやり取りから想像し、考えを巡らせる。そうやって自分で仕入れた言葉を、次は自分で使っていくことでその子自身の人生に反映されていくはず。

何より、言葉を獲得するには、本はもってこいの身近な材料であり、最良の先生。

しかも、どれだけ友達や仲間とSNSでたくさんのやり取りをしても出会えない言葉に出会える機会100%。

以前読んだイギリスの教育の本にも、子どもたちは学年が上がるにつれ、書く際に選ぶ言葉や文章の構造について厳しく指導されるそう。

「短くて普段使うような単語ではなく、長くてフォーマルな単語を使うように」
(出典:書く力が身につくイギリスの教育 山本麻子)

文章とは、普段使いの言葉で書くのではなく、より明確に、より良い言葉・相応しい言葉を使うもの。

これは、社会に出る前には、身に着けておきたい力。
そのためにも、言葉を貯金していくことは必要。書く力は言葉の力の集合体。
耳に入る言葉、目にする文字、子どものそばの大人の会話。

同じ身に着けるなら、貯金するなら、美しい言葉で。